テーリングとは濃度分布が中央よりも奥に出てきてしまう現象、つまり、異常に試料が固定相に分配されない状況を指します。これは固定相で飽和が起こり、分配されなくなることにより起こります。つまり、加えた試料が過剰であることがテーリングを生じる要因です。
リーデングとは濃度分布が中央よりも手前に出てきてしまう現象、つまり、異常に試料が固定相に分配されてしまう状況を指します。これは分子会合などにより、固定相との親和性が増加してしまうことで起こります。高濃度での試料導入によりこのリーディングが起こることがあります。