触媒は均一系触媒と不均一系触媒の2種類に分類できます。ここではそれぞれの有利な点と不利な点を書きます。
均一系触媒
均一系触媒は通常、触媒と反応物が共に液相で、触媒分子が溶液中で均一に分布する触媒のことを指します。
均一系触媒の有利な点と不利な点は以下の通りです。
有利な点
・溶液中で高い活性度をもたせることができる
・配位子を置換して、電子的要素や立体的要素を変えることで高い選択性をもたせることができる
・触媒の研究に都合がいいこと(特に分光法)
・溶液中で高い活性度をもたせることができる
・配位子を置換して、電子的要素や立体的要素を変えることで高い選択性をもたせることができる
・触媒の研究に都合がいいこと(特に分光法)
不利な点
・高温で分解されてしまうこと
・原料や生成物と同じ相で反応させるため、分離するのが難しいこと
・高温で分解されてしまうこと
・原料や生成物と同じ相で反応させるため、分離するのが難しいこと
不均一触媒
不均一性触媒は、ゼオライトなどの多孔性物質に金属触媒を担持させ、気相、液相の反応物を反応させます。
均一系触媒とくらべて有利な点と不利な点はそれぞれ以下のとおりです。
有利な点
・高温で機能すること
・反応後に生成物との分離が容易であること
不利な点
・反応物が触媒内で拡散しにくいこと
・一般的に選択性が低いこと
・担持させた金属の表面部分以外は触媒活性に寄与しないこと
参考: コットンウィルキンソンガウス 基礎無機化学 p677