ブラベ格子というのは結晶における格子の並進周期のことをさします。
全部で14種類あります。
P単純格子
F面心格子
I
C底面に格子点が来る
R
例えば、
$\rm CsCl$8配位型は
これは単純立方格子です。体心立方格子ではありません。格子点は格子の並進周期のことを指します。
$\rm NaCl$6配位
$F(面心)、\rm Na(0,0,0)とCl(\f{1}{2},\f{1}{2},\f{1}{2})$
と書くことで記述できます。
結晶の対象要素は以下で全部です。
(1)並進を伴わない→(晶族32点群と言われます※組み合わせが32あるため)(また、結晶構造の形に直接表れてきます。)
対称心 $\bar{1}$
鏡面 m
回転軸 2,3,4,6
回反軸 $\bar{3},\bar{4},\bar{6}$
(2)並進を伴う(結晶構造にあらわれてこない)
らせん軸 $2_1,3_1,3_2,4_1,4_2,4_3,σ_1,σ_2,σ_3,σ_4,σ_5,σ_6
映進面 a,b,e,n,d
・空間群
$フラベー格子(映進)+点群+映進やらせん→空間群(230個)$
つまり、すべての結晶構造は230種類空間群のうちのどれか1つで必ず記述できるということです。
・結晶構造は単位格子+独立な座標+空間群で表すことができる。
例)$P \ 2_1/C$のように、前にブラベ格子、その後に空間群を記述します。
例2)
$P\bar{1}$
p34単斜晶系
例3)$P \ 2_1/c$(この晶族は単斜晶系でしかありえない。)
この2というのはb軸のことを、cというのは映進面がc軸方向に存在するということを表しています。
一般等価位置について調べる。
$(0,0,0)+(\f 12,\f 12,0)(後半はc底心のことを指します)$