カルボン酸のアミドへの変換

アミンは酸性のカルボキシ基を不活性なカルボキシラートアニオンに変換する塩基であるため、アミンとカルボン酸との反応でアミドを直接合成するのは難しい。

そこでOH基を非酸性のより優れた脱離基に変える必要がある。

実際にはアミドはカルボン酸をジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)で処理させて活性化させたあと、アミンを加えて合成する。

はじめにカルボン酸がDCCのC=N結合に付加し、続いてアミンによる求核アシル置換反応が起こる。

反応溶媒にもよるが、これとは違い、活性化されたアシル中間体がもう1分子のカルボキシラートイオンと反応して酸無水物を生成し、これがアミンと反応する可能性もある、生成物はどちらも同じである。

参考:マクマリー有機化学 中 第8版 p789 ~ p791

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