インクリメント縮分法

分析対象の全体を代表すると思われるインクリメント(試料)の量は、通常、分析するには多すぎる場合が多いです(鉱石など)。そのため、インクリメントの量を適当な量まで減らしていく必要があります。その際にできるだけ試料の偏りを小さくなるようにするための手法をインクリメント縮分法といいます。具体的には試料を微粉砕などで一様にし、分割する、という操作を繰り返します。試料の粒形は、小さいほどより偏りが小さくなるので、細かく粉砕するほうが精度よく試料を減ずることができますが、実際には、粒形が小さいほど粉砕に要する時間、コストなどが増加するため、それらも考慮して、最適な粒形を決める必要があります。

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