浮力補正の式

空気中の物体の重量は、その物質が占める体積分の空気の質量だけ実際の質量よりも軽くなります。天秤の標準分銅も浮力の影響を受けるので、秤量する物体の密度が標準分銅の密度と等しくないとき、必ず浮力の誤差が生じます。そのため、非常に精密な質量測定の場合はこの浮力を補正する必要があります。

下の浮力補正の式は真空中で秤量される物体の真の質量$m_{真空}$を天秤の表示値$m_{天秤}$から求めるためのものです。

$$m_{真空}=\f{m_{天秤}\left( 1-\f{d_a}{d_w}\right)}{\left( 1-\f{d_a}{d}\right)}$$$$\begin{eqnarray}d_a&は&空気の密度\\d_w&は&その天秤の校正に用いた標準分銅の密度\\d&は&秤量する物体の密度\end{eqnarray}$$

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