E1cb反応

E1cb反応は、カルボアニオンが安定で、脱離基の脱離能が低いときに、強塩基条件でおこる反応です。

E1cbのcbは共役塩基(conjugate base)の略称です。カルボアニオン中間体は基質の共役塩基であるからそのような名前が付きます。

反応としては、まず、脱プロトン化が起こり、カルボアニオンが中間体となり、そして、脱離基が脱離するというものです。また律速段階はカルボアニオンから脱離基が脱離するときです。カルボアニオンが生成する反応(つまり脱プロトン化)ではありません。

最も有名なE1cb反応はアルドール縮合反応における脱水過程でしょう。

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