二重結合は回転できないため、以下に示すアレンは不斉炭素を含まないがキラルである。
Aは環状のπ共役系を持たないため、芳香族性は示さないと考えられます。
Bは$4n+2π$電子系ではないので、芳香族性は示さないと考えられます。
Cも$4n+2π$電子系ではないので芳香族性は示さないと考えられます。
Dは$4n+2π$電子系を持っているのでHückel則からは芳香族性をもつと予想されますが、この化合物が平面構造を取ると、それぞれの内角は$147°$になります。通常の二重結合の結合角は120°なので、これは大きなひずみをもつことになります。そのため、平面構造を取らず、10π電子系であるにもかかわらず、芳香族性は示さないと考えられます。
Eは$4n+2π$電子系を持ち、かつ、平面構造をとっても大きな環歪みを生じません。そのため、芳香族性をしめすと考えられます。
において、Yの電子求引性が大きいほどカルボニル炭素の正電荷が大きくなるため、$\rm OH^-$との反応性は増加すると予想される。よって、反応が早い順番に、
G>I>H>F
となると予想される。
(お)→(あ)→(か)→(う)→(き)
(お)で水素を臭素に置換
(あ)でパラ位の水素をニトロ化します。
(か)でニトロ基を還元してアミンに
(う)でアミンのジアゾ化
(き)でジアゾニウム塩と$\rm CuCN$を反応させてベンゾニトリルへ(サンドマイヤー反応)
2,4,6-トリニトロフェノールが溶解する。フェノールは炭酸より弱酸なので、炭酸水素ナトリウム下では電離しないが、2,4,6-トリニトロフェノールは電子求引性基であるニトロ基が3つあるため、酸性度が高くなり、炭酸よりも強酸になるため、2,4,6-トリニトロフェノールが電離し、溶解することができる。