平成29年度の化学(専門)の問題はこちら
【ア】(L) , 【イ】(A) ,【ウ】(G) ,【エ】(H) ,【オ】(B) ,【オ】(C)
i)
ii)
金属イオンの分光化学系列は、となり、下の周期の元素ほど分光化学系列の順番が上になる。これは、下の周期の金属の方が最外殻のd軌道の広がりが大きいため、配位子の軌道と強く相互作用できるためと考えられている。分光化学系列の順番はd-d遷移のエネルギー差であるため、が最もd-d遷移のエネルギー差が大きいため、もっとも吸収体が短波長になる。
配置である錯体はヤーンテラー効果により、正方歪みを生じる。つまり、においては、軌道が不安定化するため、z軸方向の配位子ー金属間距離が大きくなる。そのため、この距離が大きいz軸の2つの配座に対して、一分子であるエチレンジアミン配位するのは困難であるため、の生成比は極めて小さくなる。