マクラファティー転位

マクラファティー転位

カルボニル基などの二重結合を持つ官能基からみて、$γ$位置に水素が存在する場合
というような六員環を経由した転位が起こり、もともと二重結合のあった方のフラグメントに正電荷(カルボカチオン)が生じやすい。このような転位反応をマクラファティー転位という。このマクラファティー転位では、結果として二重結合をもつ官能基からみてβ炭素とγ炭素の間で開裂しているため、β開裂とよく似ている。しかし、β開裂では二重結合性の官能基を持たない方が検出される。この点ではマクラファティー転位とβ開裂は異なる。このマクラファティー転位のフラグメントピークは偶数ピークであるという特徴をもち、構造解析に役立てられる。

α開裂とβ開裂についてはこちら

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